STUDIO GLASSNOTEについて

私がステンドグラスを作り始めたのは、旅行先で見かけたステンドグラスランプの個展がきっかけでした。

光を通したガラスの美しさに心を揺さぶられ、私も作ってみたい！と思い、旅行から帰ってすぐに教室を探しました。

透明なガラス、不透明なガラス、その質感や光によって変わる色に夢中になり、夜な夜な作る毎日。

その後、結婚に伴い仕事を辞めて関東に引っ越してきました。

さあ、新しい土地でこれから何をしよう？

大好きなステンドグラスをもっと勉強したいと、ステンドグラスアートスクールプロ養成所に入学しました。

毎日ステンドグラスパネルの製作や絵付け技法をみっちりと学ぶかたわら、他の工房でランプや小物を中心とした立体技法も学びました。

その一方で薬剤師をしながら学費を稼ぐという、二足の草鞋をはく生活・・・忙しくも充実した毎日でした。

そこから始まり・・・振り返ればステンドグラスを作り始めて20年が経ちました。

アートスクールを卒業後は、自宅マンションの一室で製作しながら、グループに所属して年に一度のグループ展に出展したり、オーダーに応じた製作などを細々と続けてきました。

生きているといろんなことがあって、思わぬことに翻弄されては中断したりしたこともありましたが、ここまでやめずに続けてこられたのは、やっぱり好きだったからだと思います。

このたび、引っ越しに伴い工房スペースが得られたので、念願だった教室を始めます。

作る楽しさを分かち合いながら、趣味を深めたい人から仕事にしたい人までそれぞれの目的に寄り添い、思いを乗せた指導を行っていきたいと思っています。

また、現役作家として製作販売も行っていきます。

ステンドグラスは古典的な技法ですが、現代の暮らしをいろどるインテリアとしての可能性は、まだ日の目を見ていないと感じています。

教会で見るものでもお金持ちの趣味でもない、普通の人が暮らしの中で楽しめるインテリアとしてのステンドグラスを私なりに追求し、ステンドグラスのある生活を提案していきたいと思っています。

2018年12月1日　岡田明美